語学の勉強
最近いろんな人から
「スペイン語上手になったね」とか「よく話せてるね」とか
言われることが続いて、ちょっと調子にのってます(笑)
訓練所で勉強していた頃は、まだまだ話せている感じはしなかったけど
確かに今は、日常会話は大丈夫という程度になりました。
スペイン語力をあげる大きなきっかけになった
と思っている出来事について書こうと思います。
私が配属先に到着した当初から
身の回りの細かいことを気遣ってくれたり
分からないことを質問すると、一切嫌な顔をせずに教えてくれたり
たまに注意もしてくれたりする
大好きな、尊敬する同僚がいます。
「わたしのもう一人の娘だからね」と言ってくれています。
注意をするときは
感情的にではなく、落ち着いて
理由を説明し、そのうえで私がどう思うかを確認してくれる
本当に尊敬できる人です。
この同僚から去年の10月くらいに
「あなたは、たくさんのスペイン語を知ってるし、しっかり理解できている。
でも、話さないと話せるようにはならない。
間違ってたら教えてあげるから、いろんな人と話をしてみな。」
と言われました。
この時期、
同僚と同じオフィスで仕事をする時間や昼食を食べる時間に
みんなが何を話しているのか分からないし、すごい勢いで話すので
一緒に過ごすの疲れる、、、と思うことがあったのは事実です。
彼女はそういう私の様子を何も言わずに見ていて
ふたりだけになったときに、改めて話をしてくれました。
すっごくうれしかったし、しっかりやろうという気持ちにさせてもらいました。
まだまだ
全然分からないこともあるし、言いたいことが言えなくて悔しいことだらけですが
語学は口に出して使わないと絶対にできるようにはならない。
分からないときは分かった振りせずに質問する
うまく言えなくても話してみるを心がけています。
卒業大学への還元
先週
母校(大学)の講義にテレビ電話で参加させていただきました。
結論を言ってしまうと
やって良かった!!
機会をいただけたことに、本当に感謝!!っていう内容です。
今回参加させていただいた時間は、社会福祉を学ぶ大学3年生のコマ
これまで学んできたことを実習でさらに深く理解したり、考えたり
同時に、卒業後のことについても定まりつつ、でも迷いつつ過ごしている時期だったような気がします。
そもそも、今回こういう機会をいただけたのは、
日本を出発する前に、大学へあいさつに行ってお会いした先生が、声をかけてくれたのがスタートでした。
先生とは、在学中は特別に関りが多かったわけではなく、卒業してからの方が多くお話させていただいている気がします。
改めて、ご縁って不思議だなあと思っています。
本当にありがとうございます。
今回、話をするための準備を通して、改めて気づけたことや、初めて知ったこと
純粋にパソコンの向こうに映る様子が懐かしくてうれしかったこと
学生さんたちにきちんと伝わったと感じられたこと
本当に実りの多い時間でした。
「JICAボランティアとして海外で活動してる」
ってイメージはすごいカッコよさそうだけど
出来ないことや自分の弱いところに気づくことや苦しいことが日常だったりもして
なので、少しでも自分の経験が誰かの役に立ったかもと思えると
更に頑張ろうって思えます。
ドミ共の人たちの生活に役立つことが出来たら嬉しい
そして、自分の経験を通してさらに他の誰かに役立つことができたらもっと嬉しい。
安全、健康第一で、今できることにもっとチャレンジしてみたいです。
あっという間に、ドミ共生活1周年が近づいていますが、これからもがんばります。
それから、マンゴーはほんの少し寒い冬を越えられず、同じころから育ててるアボカドがぐんぐん成長しています。
ドミニカ共和国のバス
今の私の主な交通手段は
バス(autobus)です。
車の運転が大好きで
学生時代は中学から10年間自転車通学だったので
たまに車も自転車も恋しくなりますが
JICAボランティアは訓練から派遣期間中
基本的に車やバイクの運転が禁止、場所によって自転車も禁止されているんです。
(一部、活動に必要として許可をされている人もいます)
でも今は、このバスの中での時間が、
ドミ共スペイン語やドミ共文化に近づくのにすごく大事で、面白いです。
1,バスの中で、ドミ共人に近づけたかも、、、と思ったこと
2,サントドミンゴの乗り合いバス事情
を書こうと思います。
1,バスの中で、ドミ共人に近づけたかも、、、と思ったこと
活動帰り、いつものように乗り合いバスに乗って
降りる場所に近くなったので出口付近に移動すると
ドアの前におばちゃんが立っていました。
目が合って、「こんにちは」とあいさつすると
おばちゃん「あなたどこで降りるの?」
私「○○のとこ」
おばちゃん「あー、△△の近くね、私が運転手に言ってあげる」
もう少し近づくと
おばちゃん「運転手さーん、○○のとこー」意外と声が小さかった。
私(え、、、ちゃんと運転手に聞こえてるかなあ?)
ちょっと不安になるものの、ドミ共生活に慣れてきた私は
更に大声で「○○のとこー」とは言わず
おばちゃんに「ありがとう、どこまで行くんですか?」と雑談。
私が降りる○○の直前で、バスのスピードが落ちる気配がなく
おばちゃん「運転手さーん、○○でとまってー」
近くにいたお兄さん「この子、降りるってー」
ちょっとだけ通り過ぎたところで、急ブレーキで止まる。
私「ありがとう、良い週末をね」
おばちゃん「あなたもね」
降りた瞬間
(あ、わたし結構ドミ共人になってきたかも)と思いました。
知らない人でも話するとかいうことは日本でも状況によってあると思うけど
『自分のことで誰かが動いてくれること』に対する感覚がすごく違うと思うんです。
前だったら
申し訳ないとか、お願いしてうまくいかなかったらとか、つい考えてしまって
●おばちゃんが叫ぶ前に、自分で言うから大丈夫って言う
●おばちゃんが最初に叫んだ後に、私ももう一度叫ぶ
●通り過ぎたことにイラっとする
このどれかひとつ以上やっていたと思います(笑)
今は
私のためにしてくれていることの感謝はもちろんしますが
してくれている人の方が立場が上になるとか、どっちの責任とかではなく
単にその場を一緒に過ごしていて、一緒に焦ったり、到着を喜んだりする感覚が
じんわり身についてきて、心地よくなっているような気がします。
うまく表現できないですが
してあげるとか、してもらうっていう個人のことじゃなく、その場のみんなのこと
っていう感覚が近いのかなと思います。
この感覚で過ごすと
いろんなことにピリピリせずにいられるので、こういう感覚大事だなと思っています。
そして、せっかくなので
2、サントドミンゴの乗り合いバス事情
首都のサントドミンゴのメイン通り27 de febrero(2月27日って意味。通称 27:ベインティシエテ)で主な乗り合いバスは2種類。
①OMSA:オンサ
●東サントドミンゴ市⇔サントドミンゴ特別区⇔西サントドミンゴ市
と東西に走っている国が運営するバス。
●日本の乗り合いバスみたいな大きいバスで、エアコン付きもある。
●決まったバス停(中心部はそんなに離れてないので隣のバス停まで歩ける)で停まる。
●前乗り後ろ降。
●一律15ペソ(乗ってすぐのところにいる係の人に現金で払う)
●降りたいバス停の前でボタンを押す。(ボタンが壊れていたり、ボタンがないバスも多いので、「次で降ります」と叫ぶ心の準備もしておく)
●日本のバスや電車とは比較にならないほど、急発進急停止、激しいハンドリングなので、必ずどこかに掴まっておく。
●時刻表は無い。奇跡的にすぐ来ることもあるし、30分以上来ないこともあると覚悟しておく。
②GUAGUA:グアグア
●組合がやっている民間の乗り合いバス。
●旅館の送迎とかに使うようなマイクロバス。
●ルート沿いのどこでも乗り降りできる。
●乗るときはバスに向かって、手をパタパタさせて合図。
●降りるときは運転手かお金を渡す人に降りたい場所を言う。
●一律25ペソ。(降りるときか、集めに来た時に払う)
●時刻表はないが、頻繁に通っているので、ほぼ待たずに乗れる。
●一番後ろの長い席と補助席使った場合は、想定されている人数プラス1~2人座る。運転手の隣にも座る。
●混んでいる時には、人と椅子に挟まれているので、何も掴まっていなくても意外と大丈夫。
●ドアは常に開いていて、混んでいると、外にはみ出しながら掴まって乗る。
混雑しているギュウギュウになるので、スペース面でも安全面でも、大きい荷物を持っては乗らない方が良いです。
でも、荷物は自分の目の見える範囲(背中じゃなく前)に持つとか、お尻側のポケットには何も入れない、荷物の中身を出したり広げたりしない等は気をつけていれば大丈夫です。
どちらも、かなり地域密着型なので、あまり観光客向けではありませんが、だからこそドミ共を知るには面白いかもしれません。
振り返る ー平成最後の日ー
私は昭和の最後に生まれました。
かなりのんびり屋の私のことなので
「えっと、、、もう生まれたんだっけ、、、?」
なんて思っているうちに平成に突入したに違いありません。
そんな訳で、ここまでの私の人生は、ほぼ平成です。
平成最後の日
良い機会なのでちょっと振り返っておこうと思います。
でも恥ずかしいので、振り返りの内容はここには書きません。
『振り返ること』について書きます(笑)
最近
自分の部屋を片づけていたら
社会人になってから書いていた
『考えたこと・感じたことノート』
が出てきました。
ドミニカ共和国に持ってくる厳選した荷物の中に
これを入れていたことにびっくりしましたが
いま、その時の私に感謝しています。
そもそもこのノートは
新卒で入職した医療機関で
尊敬する(当初は怖かった(笑))上司から書くように言われ、はじめました。
仕事に関することですが
何をしたかよりも、何を考え、何を感じたかを書くということだったので
今見ると、自分がどんな経験をどんな風に捉えてきたのか振り返ることができ
仕事に限らず
より良く行動するヒントになったり、初心を取り戻すことが出来たり
すごく大事なノートです。
上司に提出しなくなってからはゆる~い頻度になりつつも
たまに気が向くとまとめて書いていました。
入職当初の私が勝手に怖がっていた(笑)上司に、本っ当に感謝しています。
ちなみに、『振り返る』習慣はドミニカ共和国にはないように感じます。
今を生きる(終わったことは気にせず)という印象。
だから
良くない気持ちを引きずったり
挑戦することにあまり不安を感じたりしないのかなあ、、、。
『今を生きる』良さも感じつつ
『振り返る』こともより良く生きるために大切かなと思うので
令和は
良いとこ取りしていこうと思います!!
ホームステイ仲間
先週
同じ家に3か月間ホームステイしていたアメリカの大学生が帰国しました。
妹みたいな感じで一緒に出掛けたり、買い物行ったり、良い思い出。
彼女は、大学で地域保健の勉強をしていて
実習の一環として、ドミニカ共和国で過ごしていました。
同じ家とはいえ
会わない日もあったけど
彼女が感じるアメリカでの生活やこれからのことをきくのは
ニュースで知るのとは違うリアルなアメリカで
貴重な時間でした。
特に
アメリカで生まれ育っていながら
両親はラテンアメリカ人である彼女が感じる
生活レベルの人種差別や困難さは
日本やドミニカ共和国で私が感じるのとは違うこともあり
すごく勉強になりました。
それから
私より短期間の滞在にもかかわらず
私が挑戦するのを躊躇してしまうことも
彼女はチャレンジしていることもあり
すごく良い刺激を受けました。
初めからうまくいかないこともあるけど
その過程や結果から学ぶことがたくさんあるなあと思いました。
日本で大事にされる『謙虚さ』は
すごく大事なことだと思う一方
チャレンジを躊躇させる要因になってしまうこともあるので
うまく付き合っていきたいと思います。
スペイン語に押されて英語を忘れてしまっているので
いつか彼女を頼って
アメリカ旅行に行くのが楽しみ!!
サトウキビ畑の中で演奏
今週は、キリスト教の行事『セマナ サンタ』のため、連休でした。
ドミニカ共和国の人たちは
教会で普段より大きなイベントに参加したり
海や川に遊びに行ったりして過ごす時間みたいです。
1か月くらい前から
『アビチュエラ コン ドゥルセ』
という
具が入った甘ーいぜんざいみたいなのを食べるのが恒例みたいで
いろんな人からおすそ分けをもらい、7回くらいいただきました。
かなり甘いし、サツマイモとかバナナが入っているので
たくさんは食べられないけど、私は結構好きな味。
また、来年のこの時期までしばらくお預けです。
ドミニカ共和国で初めてのセマナ・サンタは
サトウキビ畑で労働するハイチ系の人たちのコミュニティに行ってきました。
2か月くらい前に初めて行って
セマナ・サンタのイベント練習の様子を見させてもらったので
本番も見たい!と思ってお邪魔させてもらいました。
近くにいくつもコミュニティがあって
それぞれで演奏、踊り(男女別)部隊を編成して
他のコミュニティに行って披露、お金をもらうっていうのを3日かけて行う
彼らにとって大きなイベント。
特に演奏部隊は、結構時間をかけて準備していて、興味深かった。
演奏に使う楽器は
タンボーラ(太鼓)と金属ギロ、マラカス、トランペット。
打楽器はイメージ通りの演奏方法だけど、トランペットはちょっと違った。
ひとつのトランペットは一音しか出せない、、、
つまり、メロディを作るためには
いろんな大きさ(音)のトランペットをリズムよく鳴らさなきゃいけないんです。
クリスマスに演奏されてる、ハンドベルみたいな感じ。
それを管楽器で、さらに速いリズムでやるって、すっごい難しいと思うんだけど
このコミュニティの演奏部隊はすごく完成度が高かった。
メロディを吹くトランペットだけで20本くらい
ベース音を出す水道管みたいなトランペット(チューバみたいな感じ)が5本くらい。
演奏の途中で交代して、それぞれフォローしながら演奏してるのが
すごく素敵だった。
自分たちのコミュニティで練習しているときは
みんな集まってきて、その周りで踊ったり聴き入ったりしてたけど
本番を見ていて気付いたのは
コミュニティの住民が楽しむためじゃなく
他のコミュニティの偉い人達を接待するための音楽だってこと。
ちょっと複雑な気持ちになりつつ、いろんなこと考えつつ
でも楽しい時間を過ごさせてもらえて本当に感謝です。
行ってみないと分からないこと
直接コミュニケーションとってみないと分からないこと
いろんな人の協力で体験できたので、忘れないように、大事にしようと思います。
世界ダウン症の日
3月21日は
『世界ダウン症の日』
ソーシャルワーカーとして恥ずかしながら、これまで全く知らずに過ごしてきました。
配属先で突然、色違いの靴下を渡され
それを履いて皆で写真を撮りまくるという時間が始まり、初めて知りました。
ちなみに
世界ダウン症の日は2012年に国連が決めた
ダウン症の啓発イベント等を世界中で行う日。
ダウン症は染色体の21番目が3本あるから3月21日。
色違いの靴下は
染色体の形が靴下に似てること
それぞれ違うけどみんな同じ靴下ということで
見た目が違っても同じ人間
ていうメッセージを持った啓発のひとつ。
さらに、4月2日は世界自閉症啓発デーらしいです。
ドミニカ共和国では(少なくとも私の周りでは)
何かのイベントにちなんで服装を合わせてワイワイするっていうことがすごくたくさんある気がします。
わたしは『何とかの日』ってこんなにたくさんあるの??とびっくりしつつ
イベントごとでいろんなことが進まなかったり、良く分からないワイワイに疲れたりすることがあって、ちょっとネガティブな印象を持ちつつありました。
でも
自分のペースで過ごすだけでは知らなかったことに出会える。
イライラしても、ひとつも良いことない。
ドミニカの人でもワイワイ苦手なひともいる。
と今回気づくことができて
靴下受け取って楽しく参加して
ほどほどで戻り
皆が落ち着くまで世界ダウン症の日について調べて過ごしてみました。
新しいことや、今までと違うことに柔軟に自分を合わせつつ
自分のリズムも大事にしていこうと思った
世界ダウン症の日(Día Mundial del Sindrome de Down)でした。