サトウキビ畑の中で演奏
今週は、キリスト教の行事『セマナ サンタ』のため、連休でした。
ドミニカ共和国の人たちは
教会で普段より大きなイベントに参加したり
海や川に遊びに行ったりして過ごす時間みたいです。
1か月くらい前から
『アビチュエラ コン ドゥルセ』
という
具が入った甘ーいぜんざいみたいなのを食べるのが恒例みたいで
いろんな人からおすそ分けをもらい、7回くらいいただきました。
かなり甘いし、サツマイモとかバナナが入っているので
たくさんは食べられないけど、私は結構好きな味。
また、来年のこの時期までしばらくお預けです。
ドミニカ共和国で初めてのセマナ・サンタは
サトウキビ畑で労働するハイチ系の人たちのコミュニティに行ってきました。
2か月くらい前に初めて行って
セマナ・サンタのイベント練習の様子を見させてもらったので
本番も見たい!と思ってお邪魔させてもらいました。
近くにいくつもコミュニティがあって
それぞれで演奏、踊り(男女別)部隊を編成して
他のコミュニティに行って披露、お金をもらうっていうのを3日かけて行う
彼らにとって大きなイベント。
特に演奏部隊は、結構時間をかけて準備していて、興味深かった。
演奏に使う楽器は
タンボーラ(太鼓)と金属ギロ、マラカス、トランペット。
打楽器はイメージ通りの演奏方法だけど、トランペットはちょっと違った。
ひとつのトランペットは一音しか出せない、、、
つまり、メロディを作るためには
いろんな大きさ(音)のトランペットをリズムよく鳴らさなきゃいけないんです。
クリスマスに演奏されてる、ハンドベルみたいな感じ。
それを管楽器で、さらに速いリズムでやるって、すっごい難しいと思うんだけど
このコミュニティの演奏部隊はすごく完成度が高かった。
メロディを吹くトランペットだけで20本くらい
ベース音を出す水道管みたいなトランペット(チューバみたいな感じ)が5本くらい。
演奏の途中で交代して、それぞれフォローしながら演奏してるのが
すごく素敵だった。
自分たちのコミュニティで練習しているときは
みんな集まってきて、その周りで踊ったり聴き入ったりしてたけど
本番を見ていて気付いたのは
コミュニティの住民が楽しむためじゃなく
他のコミュニティの偉い人達を接待するための音楽だってこと。
ちょっと複雑な気持ちになりつつ、いろんなこと考えつつ
でも楽しい時間を過ごさせてもらえて本当に感謝です。
行ってみないと分からないこと
直接コミュニケーションとってみないと分からないこと
いろんな人の協力で体験できたので、忘れないように、大事にしようと思います。